油井真砂という人 ― 結核の淵から芽生えた不思議な力

query_builder 2026/07/21
コバシャールくんの宇宙人通信
油井真砂という人 ― 結核の淵から芽生えた不思議な力

武術研究家の甲野先生をお招きして「日本最強の霊能力者」についてお伺いしました。昭和の初め頃、ひとりの女性が大量の血を吐いて気を失い、目覚めたときには全く別の力を身につけていた――そんな話をお聞きしました。


結核を患い、山の洞穴にこもる

油井真砂さんはもともと医者だったといいます。長野の出身で、なんとか結核を治そうと研究していたところ、自分自身が結核にかかってしまったといいます。


家族に病気をうつさないようにと、実家近くの山の洞穴にこもり、食事だけ家族に運んでもらう生活を送っていたそうです。

大量の血を吐いた雨の日

ある夏の、ものすごい雨の降った日のことだといいます。突然、大量の血を吐きそうになり、思わず走り出して吐き、そのまま気を失ってしまったそうです。目が覚めると、なぜかとても気分が良かったといいます。


ふと外を見ると、ユリの花が一斉に咲いていたそうです。驚いていると妹がやってきて、その様子を見て気味悪がったといいます。油井さんは妹に顕微鏡を持ってきてもらい、自分の体を確かめてみたところ、結核が治っていたらしいと分かったといいます。


医者に診てもらおうという話になったものの、油井さんは「あの先生は今遠くで、病人や怪我人が出てから来る」と、なぜか分かってしまったそうです。この日を境に、不思議な力が芽生えたといいます。


田中守平との出会いとスカウト

当時、霊術と呼ばれる分野で活躍していた田中守平という人物がいたといいます。人体ラジウム学会を主宰した松本道別、その高弟である野口晴哉なども名の知れた存在だったそうです。


油井さんは、田中守平の新聞広告を見て、自分の力が何なのか確かめに訪ねたといいます。田中守平は一目見ただけで油井さんの力を見抜き、手ぬぐいを渡して二人で軽く引っ張り合ったところ、油井さんの力に驚き、翌日から道場に来るようスカウトしたそうです。


その後、油井さんは田中守平にも劣らないほどの人気を得たといいます。


法隆寺の夢殿での出来事

皇族なども関心を寄せるようになり、法隆寺の夢殿で入神状態になった油井さんが、習ったこともないサンスクリット語で初期仏教の講義を行ったといいます。各宗派の僧侶が集まるほどの出来事だったそうです。


ただ、森田悟由という人物にたしなめられ、一時は寺に留め置かれたこともあったといいます。

貴族議員も驚いた的中力

ある貴族議員が油井さんをバカにしようと訪ねてきた際、油井さんは相手の借金や愛人の妊娠のことまで言い当ててしまったといいます。


怒った議員が警察をつけさせても、一ヶ月経っても何もつかめなかったといいます。逆に油井さんの方が、警察が来ていたことをすでに見抜いていたそうです。


瀬戸内寂聴が描いた「魔女」

作家の瀬戸内寂聴さんは、著書「新今昔物語」の中で油井さんを一種の魔女として描いたといいます。


海で波を怖がる油井さんを、漁師が船から落として試したところ、まったく水に沈まなかったというエピソードや、力自慢の漁師三人がかりで綱引きをしても敵わなかったという逸話も紹介されていたそうです。

まとめ

油井真砂さんの物語は、大病を境に不思議な力を得たという体験から始まり、当時の霊術界での活躍、皇族や貴族をも驚かせた的中力、そして瀬戸内寂聴さんの著作にまで描かれるほどの存在感へとつながっていきました。


今では歴史の表舞台にはほとんど残っていない話ですが、こうして語り継がれることで、当時の空気感が伝わってくるように感じます。


【日本最強の霊能者】油井真砂が辿り着いた超感覚の境地 武術研究家 甲野善紀


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