いらないものは何ひとつない——山元加津子さんが1年生で気づいた宇宙の法則
「キリンとミミズは同じくらい偉いです」——小学1年生のかっこちゃんがそう言った日から、すべては始まっていました。特別支援学校の元教員であり、作家でもある山元加津子さん(通称・かっこちゃん)。彼女が32年間の教員生活と、村上和雄先生との約束を通じて届けてくれたのは、命の本質についての深い気づきでした。
双子として生まれた「できない子」
かっこちゃんは双子の姉として生まれた。妹は運動も得意で何でもそつなくこなしたが、かっこちゃんは走るのも遅く、迷子にもなりやすかった。鬼ごっこでは捕まっても誰も捕まえられないため、鬼に追い越されてしまう。
そんな日々の中で、人に迷惑をかけているような気持ちを感じながらも、虫を眺めたり、なぜタンポポは黄色いのか、桜の花びらはなぜ消えるのかと考え続けることが何より楽しかった、といいます。
うんちとミミズが教えてくれたこと
3歳のころ、トイレの中をのぞき込んでいたかっこちゃんは「うんちがなくなっている」ことを不思議に思い、おばあちゃんに「象もキリンもパンダも毎日うんちするのに、なぜ地球はうんちだらけにならないの?」と聞いたといいます。
その謎が解けたのは小学1年生のとき。地面に座ってじっとミミズを観察していると、ミミズがうんちを食べ、そして土のようなものを出すことに気づきました。舐めてみると、それは本当に土だった。
その瞬間、かっこちゃんは涙が止まらなくなったといいます。それまで「大きくて偉い」と思っていた象やキリンと、意識したことすらなかったミミズや団子虫が、実は同じくらい大切な役割を持っている。そして「いらないものは何ひとつなく、みんな平らかで、上も下もない」ということを、1年生なりに理解したと教えてくれました。
魔女になりたかった理由
中学生になると、大好きなおばあちゃんがガンを患います。犬や猫が病気になると自分で草を探して食べることを知っていたかっこちゃんは、「病気の数だけ草があるはずで、魔女なら知っているはず」と思い、本気で魔女を目指したといいます。
高校の進路調査に「魔女」と書いたほどで、最終的には「薬草を混ぜて回せる」と考えた理学部の化学科へ進学しました。
子どもたちに「助けてもらった」32年間
やがて特別支援学校の教員となったかっこちゃん。しかし学校の中でも迷子になり、窓枠に挟まり、遠足ではトイレに行ったまま戻れずバスに置いていかれそうになることも。
そんなかっこちゃんを、子どもたちはいつも助けてくれたといいます。実験の準備を率先してしてくれたり、トイレの場所を覚えてくれたり。「守ろうとしていたのが全然違った。私はずっと子どもたちに助けてもらっていた」と教えてくれました。
1/4の奇跡が伝えること
アフリカのある村でマラリアが大発生したとき、鎌形赤血球を持つ人だけが生き残ったという話があります。
しかしその鎌形赤血球が生まれるためには、必ず重い障害を持って亡くなる人が4分の1の割合で生じる。かっこちゃんは「村を救ったのは、その障害を持った人たちだと言えるのではないか」と伝えてくれました。
病気や障害を持つ人が守られるべき存在なのではなく、むしろ私たちの方が守られているのだ、と。
まとめ
うんちとミミズから始まった気づき、魔女への憧れ、子どもたちとの32年、そして村上和雄先生から託された「サムシンググレートを伝えてほしい」という言葉。
かっこちゃんが伝え続けているのは、一貫してひとつのことだと感じます。この宇宙にいらないものは何ひとつない。命において、すべては平らかである、ということです。
あなたが、この世に生まれた本当の理由 山元加津子(かっこちゃん)
EM life 宙・有限会社ソウ意匠
住所:岐阜県揖斐川町谷汲名礼1381−2
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