廃油で地球を一周した男。冒険家・山田周生さんが見てきた「地球の今」

query_builder 2026/08/31
コバシャールくんの宇宙人通信
廃油で地球を一周した男。冒険家・山田周生さんが見てきた「地球の今」

こんにちは、コバシャールです。今回お話をお伺いしたのは、冒険家の山田周生さんです。サハラ砂漠を30回以上バイクで横断し、世界中の砂漠を走り続けてきた山田さんは、ある時から「バイオディーゼル燃料」だけを使った車で地球一周に挑むことになります。なぜ砂漠を走るカメラマンだった彼が、廃油の車で世界を回ることになったのか。その道のりをお届けします。

30年間、砂漠を見続けて気づいたこと

山田さんはもともと、砂漠のレース取材をきっかけに、極地と呼ばれる場所を撮り続けてきました。ヒマラヤやアマゾンなど、人力で挑むサバイバルレースの取材を重ねる中で、氷河が溶け、砂漠のオアシスが消え、森林が伐採されていく現場に立ち会うことになります。


とりわけ衝撃だったのは、30年間走り続けてきたサハラ砂漠の変化でした。かつて美しかったオアシスが失われ、砂漠そのものがより過酷な場所に変わっていたのです。


極地は地球上でもっとも早く変化が現れる場所であり、その現実を目の当たりにしたことが、山田さんの中で環境への意識を大きく変えるきっかけになりました。

先住民との出会いと「分岐点」という言葉

取材を通じて、山田さんはアメリカ先住民やホピの人々など、各地の先住民族とも出会っていきます。彼らはもともと自然と共生する持続可能な暮らしを続けてきましたが、産業革命以降の変化に巻き込まれ、厳しい環境の居留地へと追いやられていった歴史を持っています。


中でもホピの人々からは、地球が幾度もリセットされながら今は最後の世界に入っており、ちょうどその分岐点にいるという話を聞いたといいます。この言葉は、その後の山田さんの旅の方向性に大きな影響を与えていくことになります。

パリ・ダカールラリーで出会ったバイオディーゼル

その後、山田さんに、パリ・ダカールラリーへの出場の声がかかります。市販車無改造クラスで3位に入る結果を残す中、チームに交渉して使わせてもらったのが、廃食油から作られるバイオディーゼル燃料でした。


過酷な悪路でもディーゼルエンジンは走破力があり、実際にレースでも十分戦えることを実感したといいます。

この経験から、「バイオディーゼル燃料だけで地球を一周したい」というビジョンが生まれました。


廃油を集めながら世界を巡る

車もプラントも自分では持っていなかった山田さんですが、周囲に協力を呼びかけるうちに、車を提供してくれる人、無償でプラントを作ってくれる技術者が次々と現れます。こうして完成したのが、廃食油を車内で反応させ、約24時間で40リットルのバイオディーゼル燃料を作り出せる、走る精製プラントを積んだ車でした。


北米からスタートし、レストランを一軒一軒回って廃油を分けてもらい、アフリカ、ヨーロッパ、そしてマイナス30度のシベリアへ。行く先々で、油を提供してくれる人、宿と食事を用意してくれる人との出会いが重なり、ガソリンを一滴も使わずに地球一周を成し遂げます。


海外では大きな反響があった一方、日本ではあまり報道されなかったというギャップも印象的なエピソードでした。

まとめ

30年間砂漠を走り続けてきた山田周生さんは、極地で目の当たりにした地球の変化と、先住民たちの言葉をきっかけに、廃食油だけで地球一周するという前例のない挑戦に踏み出しました。


行く先々での偶然の出会いに支えられながら旅を続けたその姿からは、「何が起きても、それを楽しみに変えていく」という生き方そのものが伝わってきます。


【廃油だけで地球一周】廃油を燃料に世界を駆け抜けた冒険家 山田周生


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住所:岐阜県揖斐川町谷汲名礼1381−2

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