地球一周した車が、東日本大震災で人々を救った話
こんにちは、コバシャールです。今回は、バイオディーゼル燃料のランドクルーザーで世界一周を果たした冒険家、山田修生さんにお話を伺いました。旅の途中でたまたま迎えた東日本大震災、そしてそこから15年続く岩手での暮らし。聞けば聞くほど、偶然とは思えないタイミングの連続でした。
バイクで世界中を旅した末に出会ったバイオディーゼル
山田さんはもともとカメラマンとして世界中を旅し、バイクで何十回もサハラ砂漠を横断してきた人物です。旅を続けるうちに自然環境がどんどん壊れていく様子を目の当たりにし、このままではいけないと感じるようになったといいます。
そんなときに参加したパリ・ダカールラリーで出会ったのがバイオディーゼル燃料でした。二酸化炭素を排出せず、環境に負荷をかけずに走れるこの燃料に可能性を感じた山田さんは、廃食油で走るランドクルーザーで地球一周を決意します。
1年かけて世界を回った後は、日本に戻りさらに日本一周へ。今度は2年をかけて全国を巡り、各地でエネルギーや食を自給する個人や団体との出会いを重ねていきました。
日本一周の途中、岩手で迎えた3月11日
日本一周も終盤に差しかかった2011年3月11日、山田さんは青森から岩手県花巻の農家を訪れていました。そのわずか30分後、東日本大震災が発生します。
停電でテレビも見られず、翌日に避難所へ支援物資を運ぶ手伝いをして初めて津波被害の大きさを知ったそうです。ガソリンスタンドは軒並み閉まっていましたが、山田さんの車は満タンで3000km走れるバイオディーゼル仕様。もともとシベリアやサハラ砂漠を走破するために作られた車だったこともあり、道が寸断された沿岸部にも山道を探しながらたどり着くことができました。
その後3ヶ月間、朝早くに出発して物資を届け、避難所の状況をインターネットで発信し、集まった支援物資をまた運ぶという生活を続けたといいます。
夜中まで情報発信をして数時間だけ眠り、また朝出発する日々。この経験を通じて山田さんが強く感じたのは、災害時にまず必要なのは食料とエネルギーだということでした。エネルギーを自給できる場所があれば、命が助かる可能性も、支援のしやすさも大きく変わるはずだと語っていました。
岩手に根を下ろして15年、循環する暮らし
山田さんは岩手を拠点に活動を続けることを選びます。東京に戻る選択肢もあった中で、目の前で困っている人がいる今しかできないことがあると考えたそうです。
活動を続けるうちに気づいたのは、このリアス式海岸の地域が山も海も川も豊かで、水力にも風力にも恵まれた場所だということ。譲り受けた太陽光パネルや風力発電機、そしてバイオディーゼル発電機を組み合わせ、電力を自給する仕組みを作り上げていきました。畑では菜の花やそばを育て、菜の花からは油を搾ってトラクターの燃料にするという循環も実現しています。
今では海外からも農業やエネルギー自給を学びたいという人が訪れ、数週間から数ヶ月滞在していくといいます。
まとめ
世界一周のために作った車が、偶然にも被災地で多くの人を支える存在になった山田修生さん。震災という予期せぬ出来事の中で見えてきたのは、食とエネルギーを自給する力の大切さと、困っている人に寄り添う想像力の大切さでした。
【石油・食・電気が止まる日】それでも暮らせる仕組みを作る 山田周生
EM life 宙・有限会社ソウ意匠
住所:岐阜県揖斐川町谷汲名礼1381−2
NEW
-
30.Oct.2026
-
300円と1,000円のお味...朝晩の冷え込みが増して、温かいお味噌汁が恋しい季節になり...28.Oct.2026
-
地球で起きている3つの...大雨、地震、ヒマラヤの氷河湖の決壊。ここ最近、気象や自然...26.Oct.2026
-
古代の巻物の文字を見...「死海文書の実物を見たとき、ぞわぞわしたんです」 元特別支...21.Oct.2026
-
30年間「青汁1杯」で過...先日参加した森美智代先生の1週間断食リトリートで学んだこと...19.Oct.2026
-
お金のブロックは外さ...お金のブロックを外せば、豊かさが降ってくる。そんな話を、...16.Oct.2026
-
離婚200%考えていた夫...長く一緒にいると、パートナーとの関係ってどうしても雑にな...14.Oct.2026
-
水やりは一切しません...今日は「森のガーデン花」にきています。ここは、遠藤かつゑ...13.Oct.2026